MKO参戦記
今回は、GLOKENから窪田・石橋・コータ・シマヲ(フジテレビけん玉部・部長)、JACけん玉のNOBさん・秋元さん、 ガールズDAMAジャム優勝者、みっすー親子と、日本から7名でのMKO参加となりました。MKO(ミネソタけん玉オープン)は、Sweetsけん玉が主催するイベントで、アメリカ全土、カナダ、デンマーク、フランス、そして日本から有名プレーヤーが集まるレベルの高い大会となりました。今年のアメリカけん玉シーンの中では最大規模の大会と言えると思います。
今回はMKOの二日間の様子をお伝えしたいなと思います。
大会は、13日(土)予選、 14日(日)決勝・フリースタイル選手権・KWCデモンストレーションという流れで二日間で行われました。
初日はホテルのコンベンションルームにて、各部門の予選が行われました。会場の周りには各メーカーがブースを出展し、それぞれが手がけるけん玉を販売しています。 選手、観客、保護者等、300~400名くらいで賑わう中、次々と予選が流れていきます。
初心者部門、中級者部門は、6つの技が決められており、はやく出来た人が勝ちです(タイム競技)。それを6名一組でスタート、それぞれの組から上位2名が次へ進みます。
中級者部門に出場したみっすーは1位で通過、翌日へのチケットを獲得しました。
オープン(プロ)部門は1対1のトーナメント形式で、定められた25種の技からクジを引いて交互にチャレンジ。先に3つの技でポイントをとった選手が勝つというスタイルです。翌日に残れるのは120名の参加者の中からトーナメントでいうベスト32。日本からの参加者で、プロ部門の一回戦を突破したのは秋元さん、NOBさん、窪田の3名。NOBさん、窪田は残念ながら2回戦で負けてしまいました。翌日へは秋元さんが残りました。完全にランダムに抽選されて組まれるトーナメントでは、一回戦からNic Stodd 対 Jake Fischerという対決もあり、注目が集まっていました。25個の技も、難易度のかなり高いものが多く含まれており、アメリカの技術レベルの高さが現れていました。個人的には2回戦も十分に勝てるチャンスのあるバトルだったので、悔しさが残りますがこうして悔しい気持ちが残る限り、出続けたいと思います。
また、今回は初めてブース出店も行い、実際に会話をしたり、新商品を手に取ってもらえるのがとても楽しく、心地よい一日となりました。
2日目は、昨年に続き、MOA(モール オブ アメリカ)というショッピングモールのイベントスペースにて開催。ショッピングセンターと言っても、なんと「世界最大」。巨大な空間には水族館や室内遊園地まで入っています。
初級者部門、中級者部門の準決勝・決勝も、大接戦が続き盛り上がりました。みっすーは決勝進出は逃しましたが、3位決定戦を大逆転で勝ち、3位に。日本からやってきた小学生に、大きな大きな拍手が送られました。
オープン(プロ)部門では、秋元さんはベスト16に。1~3位はSweetsに所属するプレーヤーが独占するという結果になりました。誰もが知るビッグネームが多く名を連ねるトーナメントでは、一つポイントが付くたびに大きな完成と拍手が起こり、対戦している2人も互いに拳を交え抱き合います。
アメリカの大会を見ていて本当にイイなと感じることに、この讃え合う姿が随所に見られることがあります。いわゆる競合メーカーに所属する関係性でもある場合も多いのですが、その垣根を越え、技を決めたことを純粋にリスペクトしあう姿からは多くを学ばせてもらっている気がします。
また今回、本戦トーナメント以外に、初の取り組みとして注目されたのが、5名によるけん玉ワールドカップのデモンストレーションと、16名のノミネートプレーヤーによるフリースタイル選手権。フリースタイルは、C&Fスタイルで1on1・45秒の2ターン形式が採用されました。フリースタイルへは大変光栄なことに私もノミネートして頂きました。
初戦で当たったJake Fischerが信じられないくらいのパフォーマンスを続け、トーナメントを駆け上がり、優勝しました。Nic、Wyatt、Bonz、Thorkildといった世界最高峰のフリースタイラーが勢ぞろいした大会での優勝で、彼は間違いなくNewヒーローになりました。全バトル全ターンでえげつない技を決めて、本当にすごかったです。
アメリカにちょくちょく来ていますが、一緒に遊ぶ顔が増え、新しい顔が増えて、その仲間の成長とか勝利とかを見れるのは、贅沢な楽しみ方です。「背のびたね~」っていう会話が、最近多いです(笑)。フィッシュは弟みたいな感じで、いつもタモツタモツとはじける笑顔で話してきてくれるいいヤツなんです。1人で行くときは海外チームの部屋に転がり込んで泊めてもらいます。サイズ小ささめフィッシュとはよく一緒の部屋 に泊まるのですが、どんどん背が伸び、トリックもどんどんやばくなり続ける彼の優勝はなんだか特別に嬉しかったです。とてつもない練習量と、けん玉への情熱と愛情が彼の飛躍を支えてるのは間違いありません。アメリカに行くたびに、そういうメンバーと過ごし、この世界がもっともっと広がればいいな、広がるようにしたいなと気持ちを新たにします。
次回は、MKO大会日以外の様子も少し紹介したいと思います。
(窪田)