タイ、ベトナム、シンガポール旅行記②

【ベトナム・シンガポール編】

前回の【タイ編】に続き、東南アジアのけん玉事情について見てきたことを紹介させて頂きます。

バンコクでのジャパン・エキスポの終了後、ベトナムの首都ハノイへ行ってきました。
昨年のけん玉ウィークエンド(9月のC&Fと日本けん玉協会40周年記念イベントが開催された週末)の際に出会ったベトナムのけん玉チーム「Zerohouse Kendama Team」のメンバーと連絡を取っており、ぜひ来てほしいとの声をずっとかけてもらっていたのがきっかけです。

到着し、空港に迎えに来てもらって市街地へ。ほとんど何も調べずに行ったのが悪いのですが・・・とにかく寒い!夏みたいなもんだろうという予想に反して、ハノイは39年ぶりに最低気温を更新する大寒波にみまわれ、最低気温は5度とかで、到着翌日に訪問する予定だった学校が休みになり、雨も激しく、ほぼ終日ホテルで休むという状況になりました。最低気温が7度以下の場合は休校になるそうです。

そんな寒さハプニングは若干ありましたが、チームリーダーのKhoaさんや、Hieuさんというアメリカ留学経験がありKendamaUSAのJake Wiensさんとも親交の深いメンバーがあれやこれやと面倒を見てくれました。

現地4泊したのですが、結構つらかったのは、コミュニケーション。もちろんけん玉したりビデオを撮ったりしている時には問題ないのですが、細かい意志疎通をする際に必要になる言葉でのやり取りが難しかったです。
それでも温かく受け入れてくれる、そんな彼らの懐の広さがうれしいところでした。

滞在中は中学校のけん玉クラブに行ったり、国際交流基金の現地事務所に行ってけん玉の紹介をしたり、けん玉を作っている工場に案内してもらったり、企業でけん玉クラブを作っている会社にも訪問させて頂きましたが、熱烈な歓迎っぷりに恐縮してしまいました・・・。

けん玉はまだこの2年ほどで広まり始めたばかりの若いコミュニティです。学校、企業でのけん玉クラブ、けん玉を製造できる工場(日本の某100円ショップのけん玉製造ラインも見学してきました)があること、そして何よりも熱心なプレーヤー、けん玉チームがあること等から、今後爆発的にけん玉人口が増える地域の一つかなと感じました。

ベトナムの個人所得水準では、入門モデルのけん玉が3~5日分の給与にあたる、超が付くほどの高級玩具であり、普及にはもっと廉価なモデルが必要なので、その準備に取り組んでいるそうです。

短い滞在ではありましたが、こうして各国のけん玉事情に触れ、中心となるメンバーと情報交換することは、本当に刺激をもらえます。けん玉ワールドカップにも来てくれるということでしたので、会ったら是非声かけてみてくださいね。

ベトナムに4泊した翌早朝、シンガポールへと発ちました。シンガポールは、世界のけん玉ホットスポットと言っても過言では無いくらいけん玉が盛り上がっている地域です。
GLOKENとしては昨年春に日向さんが秋元さんと共にシンガポールに行っていますが、その後はKROM、KendamaUSA、Sweetsからもプロプレーヤーらがイベント等のために出入りしており、持続的に盛り上っている地域です。
問合せも多く、個人的にも早いうちに行っておきたかった地域ですので、若干距離はあるものの、タイ、ベトナムに続いて行くことを決めました。

ちなみに、ベトナムもシンガポールも、今回はこちらから 「行こうと思っているから一緒に遊ぼう」「いろいろ面倒みてほしい」「イベントとかできれば最高」 というオファーを送ることからスタートしています。つまり勝手に会いに行っているという状況なのです。 が、ここシンガポールでも超ウェルカムしてもらい、イベントの開催から毎食のプランニングまですべてにおいて面倒を見て頂きました。

シンガポールでは、「けん玉シンガポール(KendamaSG)」という名のもとにプレーヤーが団結しており、チームやブランドを超えてつながっています。RaziさんというKendamaSGのリーダーが、けん玉に魅せられて、けん玉を広めるためにこの数年ずっとイベントを開催したりメディアで発信したりと力を尽くしてきました。

昨年からイスラエル、ベトナム、そしてここシンガポールとけん玉が盛り上がっている地域を渡り歩いて感じるのは、こうした人の存在がある地域だからこそ、花開いているんだなということです。
そんな尊敬すべきKendamaSGメンバーと ヨーヨーのアジア選手権を開催するSpinworkxというショップのオーナーらと日々を過ごしてきました。

到着日には、先日のガールズのビデオコンテストで優勝したNadiraさんも交えて夕食を。 Sweetsからスポンサーを受けることとなった彼女ですが、けん玉歴が1年にも満たない14歳の、練習量と情熱はハンパなものじゃなかったです。今後の成長が楽しみなのはもちろん、ガールズコミュニティの一層の発展が楽しみです。

到着翌日の土曜日、午前中はシンガポール国立大学へ。日本から交換留学している学生がけん玉クラブを作っており、日本文化紹介イベントの中でけん玉ブースを出しているので、のぞいてきました。
シンガポールに来て一番驚いたのがけん玉が流行っていること、と言う日本人大学生。今年はシンガポールと日本の国交樹立50周年ということもあり、4月にもイベントを企画しているとか。GLOKENとしてももちろん協賛させて頂くことにします。

午後に、中心地にあるショッピングセンターの地下広場で行われたイベントには、約150名くらいの参加者がありました。イベント前にビデオ撮影をしたのですが、「もしかめを5分間続けてくれ」 と言われ汗だくになりながらしていると、後ろから何十人も現れるというサプライズ。
そんなシーンも収められた「タモツinシンガポール」の様子はこちらから見れます。

>YouTubeはこちら

撮影を終えて会場に入るなり、とにかくサイン攻めになってしまい、列が途切れるまで50分!KendamaSGが出しているけん玉から、大空、夢元無双、Sweets、KendamaUSA、KROM、GTまで、世界中のけん玉にサインさせていただきました。

イベントには、初心者から上級者までが集まっており、Spinworksの代表HansさんのMCでユニコーンバトルからフリースタイルまで、幅広い内容となりました。フェイスブックを見て来たという日本人の参加者も数名ありました。

翌日の日曜日は、サッカー場で行われたイベントの一角でけん玉コーナーが設けられました。こちらも150名ほどの参加者があり、初級、中級、上級クラスに分かれての大会が行われました。それぞれ、ラダー形式(日本でいうタイム競技に近い。7~10種の技を決めて、だれが最初にクリアするかを競う)なのですが、その10種の技がかなりレベルの高いものでした。

ちなみに初級では、世界一周、飛行機~はねけん、ふりけん~地球回し、灯台さかおとし、すくいけん、ダウンスパイク、けん先すべり、この7種が設定されています。
上級ではダブルジャグや、一回転月面等、ハイレベルな技が入ってきます。

けん玉が広まり始めて2年強のコミュニティですが、規模もレベルも相当です。今後もますます拡大すること間違いなく、そして日本との行き来も増えるだろうと思いました。

タイもベトナムもそうでしたが、シンガポールは日本人の味覚にも非常にあっていると思います。とにかく手厚くおもてなししてくれ、次はあれだ、明日の朝食はどこで昼食はどこに連れて行くからと、グルメツアー並みに食べまくってきました。
シンガポールのプレーヤーらと過ごした数日間は本当に濃厚で、いい友人関係になりました。また会えるのが本当に楽しみです。

長くなりましたが、そんなベトナム、シンガポールでした。 (窪田)

>こちらの写真集もぜひご覧ください

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