カナダ出張レポート(2016年8月26~31日)

~terra kendama主催イベント「Van Jam 3」へ参加しました~

人生で初の最初から最後までひとりの海外旅行でした。ということで、『英語とけん玉』ということも踏まえて、今回の旅の報告をしたいと思います。

日本からの飛行時間は8時間と以外にそう遠くもなく、あっという間にカナダのバンクーバー空港へ到着。迎えには、思いがけず大勢のお出迎えで、terraからロッド、エリック、クリスティン、そしてSOL kendamasのオーナー、チャド・コビントンが来てくれました。
カナダは乾燥していて、とても過ごしやすく、日本でいうなら春か秋か位の気温で、空気も澄んでるし、とても気持ちのいい気候でした。

空港からすぐ、憧れていた『terra shop』へ。よく見るあの光景・・・78本のけん玉が壁に並べられている光景です。奥には工房と商品倉庫があり、ここぞとばかり写真を撮りまくりました。
ショップ内には、すでに多くのプレーヤーが集まっていて、そこにはワイアットやニック・ストッド、マシュー・ライスや、サワー・マシュー、クリス・ジュンやケイラブ、ジャロット・ポーター、ミーシャの姿も。 そして突如として現れ挨拶してくれたterra kendamaオーナーのアレックス・スミス。
けん玉を旋盤で削る技術を自身で学んだ彼は、とても美しいけん玉を作り、ご存知の通り世界中のファンがそのけん玉に憧れ、なかなか手に入らない代物になっています。(そして高い!)
特徴としては、カナダにある豊かな森林資源の影響のせいか、様々な木の素材を使い、またそれを寄木にし削りだすこともあり、競技用の寄木のけん玉としてはパイオニアと言えるでしょう。現在でも、寄木以外に木材に樹脂を浸透させ染め上げる技術を使った素材や、新聞紙を集積させ硬化させたもの、プラスチックの廃材を自身で溶かして素材として再生させたものと、実験的なけん玉づくりを常に続けているようです。
それらの製造についての説明をひとつひとつ丁寧に説明してくださり、それどころか丸々1本製造する工程をすべて見せてくれました。なんと撮影も!
この様子は、後ほどGLOKEN webに掲載したいと思います。

大会の内容はKENゲームのトーナメント戦で、基本は1対1の対決。片方が成功した技を、相手ができるか?できなかったら、それぞれD・A・M・Aの4つライフがひとつづつ減っていくゲームです(K・E・Nの3つのライフが日本では一般的)。4つすべてなくなってしまったら終了。
私自身も参加しましたが、あっさり1回戦で敗退し、観戦を見守りました。

初日はアマチュア部門のトーナメントで、2日目がプロ部門のトーナメント。
アマチュアはNick shuredmonds。プロ部門はKendama USAのワイアット・ブレイが優勝。昨日アレックスがつくったハンドターンのけん玉をかっさらっていきました。

大会の様子は良い意味で肩肘張らず、terra shopに集まってみんなでけん玉を楽しんでいる様子。特別なのはメンバーと、トーナメント表だけ。こんなにシンプルに、こんなに興奮して、こんなに楽しい場が作れるんだと。イベントを作る立場としては、衝撃を感じました。

そして、4泊6日の英語オンリー生活について。

けん玉を始めてから、英語を使ってビジネスとしてコミュニケーションしなければならない状況がちらほら出てきました。もともと中学英語を忘れたレベルの私には、とても考えられないことで、自主的にやろうとも思っていなかったことが、今普通にやらねばならぬ状況にあり、若干の焦りと、言い訳をしながら英語に向かうわけです。
でも、けん玉を通した英語コミュニケーションは特別なんじゃないかと感じました。すごく英語を学ぶためにも良いものなのではないか?と・・・
なぜならば!けん玉は日本発祥のもの。そのけん玉をやっているプレーヤーたちが、けん玉と日本に興味がないわけはなく、さらに日本に尊敬の念を持ってけん玉をしてくれている。だからこそ日本人とのコミュニケーションを、海外プレーヤーたちは大事にしてくれるし、理解してくれようとします。結果彼らは、とてもゆっくりとした英語と、シンプルな文章を使って、私たちに接してくれます。こんな私でも、ほぼ困ることなくカナダで過ごすことができました。
あとは、恐れず自分が言いたいことを、とにかく知っている単語を使って行ってみるだけなんだなと・・・。

けん玉がもたらしてくれる恩恵と、けん玉の新たな可能性を感じる旅でした。(シマヲ)

vanjam

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