All Girls Kendama Event 2017 Taiwan
《All Girls Kendama Event 2017 Tour 実施レポート②》
前回の東京イベントに続き、今回は台湾(高雄)でのツアーの様子をお伝え致します。
まず、台湾でガールズイベントを実施することになった経緯なのですが、Haleyの「日本以外のアジア地域でも、思い切ってやってみない?」という一言がきっかけでした。もともとは、日米のみでの同時開催を予定していたのですが、せっかくなら日本から近いもう1か国でも実施して、3ヶ国開催のGirls Kendama Event World Tourにしよう!というのが今回台湾での実施に至った経緯でした。
台湾以外にも、シンガポールや香港、フィリピンも候補に挙がったのですが、ガールズシーンの大きさ、プレーヤー数、そして何より、シーンを牽引するガールズプレーヤーの存在というのが、台湾を選んだ大きな決め手となりました。台湾のOGプレーヤーであり、台湾のガールズシーンを代表するJiJanが、台湾イベントのパートナーにピッタリだと思い、すぐに彼女に連絡しました。JiJanは、世界のけん玉プレーヤー達からもリスペクトされているアーティストであり、私自身も長年彼女の大ファンでしたので、一緒にガールズイベントが出来ることに大変ワクワクしました(アメリカ、日本、台湾での全てのイベントポスターは、彼女が作成してくれました!)。
彼女からすぐに「ガールズイベントを一緒にやれるなんて、すごく嬉しい!開催地に台湾を選んでくれてありがとう!」との返事があり、台湾での初のガールズイベント開催に向けての企画がスタートしました。
JiJanの地元である台湾南部の高雄という場所で開催することになったのですが、そこは台湾のけん玉コミュニティを牽引するDuckが率いるSouth Kendama(南方剣客)のお膝元でもあり、JiJanの地元チームであるSuper Friends Kendyの本拠地でもあったため、今回のイベントの開催場所として最適でした。
高雄到着初日から、Duckをはじめ、地元プレーヤー数名が会いに来てくれ、高雄から車で数時間のKentingという場所に連れて行ってくれました。Kentingは、海と山が広がる最高に美しい場所で、今まで見た世界の景色の中でもトップ10に入る、本当に素晴らしいところでした!(台湾に行く機会があった際は是非!)
Kentingに1泊し、地元プレーヤーや香港から来てくれたガールズプレーヤー達と夜中まで語ったり、トリックの撮影をしたり、台湾産の美味しいマンゴーを食べたり、Skim Boardというマリンスポーツに挑戦したりと、彼らと中身の濃い時間を過ごすことが出来ました。
2日目、Kentingから高雄市内に戻り、Super Friends Kendyが毎週開催しているけん玉練習会に参加しました。イベントの前日ということもあり、地元プレーヤーだけではなく、台北や台中など、台湾全土からプレーヤーが集まって私達2人を迎えてくれました。イベントを楽しみにしてくれている彼ら彼女達のポジティブであたたかい雰囲気に、Haleyも私も大変感動しました。
自分で言うと嫌な感じになっちゃうのですが(笑)、多くのプレーヤー達が私達2人に会ったことを本当に喜んでくれ、私達が台湾を訪れたことを心から感謝してくれているのを感じました。彼らの歓迎と熱気を全身に浴び、翌日のイベントへの意欲が湧き、台湾のけん玉シーンのために出来る限りのことがしたいと強く感じました。
イベント当日はJiJanの心配もよそに、香港からのプレーヤー含め、32名のガールズプレーヤーのエントリーがあり、開始時から大盛況でした。会場は、日本の百貨店であるSOGO高雄店。以前、Duckがけん玉のイベントを実施した際、担当者がけん玉を気に入ってくれたことが縁で、今回も場所を貸してくれることになったそうです。
アメリカと日本のイベントでは、全レベルのトリックを同じにしたのですが、台湾のガールズプレーヤーには難し過ぎるということで、トリックも形式も少し変更しての実施となりました。
台湾でも日本同様、会場内の多くのプレーヤーがバトルを見守り、あたたかい声援を送っており、JiJanのMCも可愛らしく、とても良い雰囲気を演出していました。
また、プレーヤー同士の仲が大変良く、全員参加のミニゲームもとても盛り上がりました。けん先を上に向けた状態でけんを床に立て、座った状態から玉を落としてけんに刺すゲームや、灯台競争など、日本ではあまり見られないミニゲームが多く用意されていたのですが、緊張するメインの競技バトルだけでは、ガールズの参加者が集客出来ないのではないかというJiJanの懸念から実施されました。このJiJanの工夫は大変素晴らしく、今後イベントを開催するうえでとても参考になりました。
台湾でもメインのジャッジを務めさせていただいたのですが、メインのバトルとは別に、KENゲームのトーナメントも用意されており、これにはプレーヤーとして参加させていただきました。台湾のローカルルールが独特で、理解するのに時間がかかったのですが、何とか準決勝まで進みました。あと1勝でHaleyと決勝というところで、「ガンスリンガー」という私の苦手なトリックを相手に出されてしまい、惜しくも準決勝敗退となってしまいました。3位決定戦でも、一度も出来たことのない「まさかり」を相手に連発されてしまい、完敗してしまいました・・・。
ただ、久しぶりにイベントのステージで競技に参加したことはとても楽しく、地元プレーヤー達とプレー出来たことも大変嬉しかったです。
予想していたよりも台湾のガールズプレーヤーのレベルは高く、メインのバトルも非常に盛り上がり、初の台湾開催は大成功だったのではないかと思います。
イベントが終了した直後、JiJanが安堵で急に泣いてしまいました。台湾初のガールズイベントの主催というプレッシャー、いくつかのトラブルによる心的ストレス、実施に向けて多くの時間を費やした疲労などが、一気に溢れ出てしまったのだと思います。それを感じたHaleyと私ももらい泣きをしてしまい、3人で抱き合って泣きました。
アメリカ、日本、台湾という文化の違う3か国が、こういうかたちで繋がれたことを本当に嬉しく幸せに思います。
本イベントで主催、MCを務め、台湾のガールズシーンを牽引するJiJanに感謝と尊敬の気持ちを伝えたいと思います。JiJanを支えたJiJanのお兄さんであるJiaziu、スタッフとしてイベントをサポートしてくれたSuper Friends KendyとSouth Kendamaのクルー、本当にありがとう!そして、いつも最高のアテンドとホスピタリティで私達の滞在を素晴らしいものにしてくれるDuckとJanetには、どう伝えて良いか分からないくらいの感謝の気持ちでいっぱいです。
最後に、長い間ガールズシーンの活動を一緒に取り組む最高のパートナー、そして仲間でいてくれているHaleyに感謝の気持ちを表して、All Girls Kendama Event Tour 2017のレポートを締めたいと思います。皆さん、本当にありがとうございました!
(日向)
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