ブラジル訪問レポート① – サンパウロ –
南米大陸ではまだほんとんどけん玉プレーヤーはいませんが、少しずつブラジルで増えているようです。既存のプレーヤーがより活躍できる場つまり、KWCシード権をかけた予選会の開催等や賞金額をUPすることは、どちらかと言えばTOPプレーヤに対して今できる事かと思いますが(もちろんそれは、これから始めるプレーヤーにとっても大事なことですが)、
ブラジルやこの後訪問するモザンビークでは、種まき、火付け役、の意味合いが強くなります。
「けん玉ワールドカップ」「グローバル」「世界」の名を使ってけん玉に関する様々なイベント事を開催するからには、本当に世界各地にけん玉に触れ、楽しんだり、世界一を目指すチャンスがある環境をつくりたいと思っています。
それは必ず、今けん玉をしている一人ひとり、そしてこれからけん玉を始めるみんなにとって、より良い未来となるに違いないと信じているからです。
現在募集中のクラウドファンディングを達成すれば、南米、そしてアフリカから、けん玉を広げるためのキーマンをKWCに招待することができます。
クラウドファンディングはまだ募集途中ですが、SWEETSのMAXさん、KendamaUSAのTJさんと共に、ブラジル&モザンビークへのけん玉を広める旅にでています。
サンパウロの国際空港に着いた瞬間から、地元ダマーズ、けん玉が好きな子ども達が出迎えに来てくれました。
これは予定になかったことなので、とても嬉しい光景でした。
サイン、写真を一通りすませ、一緒にけん玉をしました。想像以上にうまいプレーヤーも多く、僕らの知らないところでも着実にけん玉は広まりつつあるんだなと感じました。
しかし、多くの人がけん玉を買える経済事情にないここブラジル。
地元プレーヤーに連れられ来てくれた子どもはボロボロになったけん玉を使っています。
一緒に遊んでいると、落としてチップ(欠けてしまった)してしまいました。
その子どもにMAXがSweetsけん玉をプレゼントすると、その子は嬉しさのあまり泣き出してしまいました。
TJもプロモデルをプレゼント。このけん玉をいつか手に入れるのが夢だった、と涙する少年。
けん玉が好きで好きでたまらない、そんな人達が世界の至るところにいるんだなと感じる瞬間でした。
翌日は、在サンパウロ日本国総領事館へ表敬訪問。
厳しいセキュリティチェックの後、領事館内へ。
副領事に面会し、世界のけん玉事情について、そして今回のプロジェクトについて、サンパウロや北部のアマパ州マカパにけん玉コミュニティがあり大きくなり始めている事等を紹介。
アメリカのけん玉プロ、という存在にも驚かれ、率直に「どんな理由でけん玉のプロ活動をしているのか」という質問に。
上手くなる、世界のTOPプレーヤーを目指すという過程に加え、もっとけん玉の楽しさを世に広めるという役割、ミッションを担っている彼ら。
「単なる玩具ではなく、人生において大事なことを学ぶことができる」
「喜びをシェアでき、多くの人と言葉を超えてつながることができる」
「忍耐力や身体的な能力を鍛えることができる」
「子ども達に教えることで、彼らに、僕たちという将来のロールモデルを見せることができる」
要約するとそんな感じですが、けん玉の素晴らしさ、いまやっている事の意義を話す言葉が止まらないのです。
MAX、TJ両名の、誇らしげにけん玉について語る姿と回答に、涙がでそうになり、まだ初日なのにこの二人と共に、想いを共有し、こうして旅に出れることを誇りに思いました。
領事館内は撮影禁止なのですが、録音したかったくらいです。
翌日はブラジルけん玉の父ともいえる存在、マウリッシオさん(Mauricio、正確には最初のiの上にアクセントマークが付きます)の地元、プライアグランジ(大きな海岸の意味)という町へ。
平日でしたが10名程度のけん玉をしているメンバーが集まりました。
ブラジルでは、サーフィンやスラックラインのコミュニティを中心にけん玉が広まりつつあります。
(マウリッシオさんは2014年のスラックラインのブラジルチャンピオンで、今は国際大会のジャッジ等をしています)
実は4年前(2014年)に、ず~まだんけ(&窪田)で、サンパウロの日本祭りに来ていますが、ちょうどそのころ、ドイツであったスラックラインの大会でけん玉を手にして、ブラジルで広める活動をしているとの事です。
けん玉をしたり、スラックラインを教えてもらったり、充実した時間を過ごすことができました。
今回の来訪が、けん玉が広まるきっかけになり、ここブラジル、そして南米中でもっともっとけん玉が好きな人が増えると嬉しいです。
ブラジル滞在は長いので、北部の町、マカパの事は次回報告したいと思います!(窪田)
【クラウドファンディング実施中】
CROWDFUNDING PROJECT NOW ONGOING!
Thru May 16, Japan time.
改めて思うのは、誰もが手軽に楽しめ、国も言葉も文化も宗教もこえて一緒に遊べるけん玉の持つ
可能性は無限大です。
けん玉を手に取る人の未来がもっと楽しくなるように今できることをやっておきたいと思います。
「できたー!」や「楽しい!」がもっとある社会の実現は、より良い世界を作ることに等しいと信じています。
引き続きの、ご支援、ご協力、お願いいたします!
けん玉とぼくと未来
https://www.gloken.net/future/jp/