日常に「楽しい」をもっと⑦ ~紅白歌合戦~

 昨年末、NHK紅白歌合戦に出演しました。演歌歌手・三山ひろしさんの「望郷山河」に合わせ、125人が順番に大皿に玉を乗せる世界記録に挑む演出企画。2016年から始まり、今回で3回目の挑戦となりました。

 全国各地からけん玉名人が集まり、芸能界、スポーツ界からの参加者も含めて結成した「けん玉ヒーローズ」。けん玉パフォーマンスコンビ・ず~まだんけと共に、ヒーローズのリーダーとして、練習やリハーサルの全てに立ち会いました。

 紅白歌合戦は秒単位でスケジュールが組まれ、全てが生放送で進行します。そして単なる記録挑戦ではなく、三山さんのテレビ演出でもあるため、舞台裏では3日間かけて厳しい練習、リハーサルを繰り返します。本番は2分22秒。その瞬間のために、けん玉の練習は勿論、歌の直後に三山さんに到達するペース配分、スタンバイの姿勢、目線、入退場の仕方までを徹底的に練習し、本番に臨みます。

 結果は、記録達成とはなりませんでした。しかし成功失敗は単なる結果。125人の挑戦者の他にも、様々なスタッフ、控えメンバー、NHK職員を含め、大人が、さながら部活のように懸命に取り組んだ数日間から得られる充実感と一体感は格別で、終了後の控室には、お互いに労いあう、満足度の高い雰囲気が溢れていました。ラグビー日本代表の堀江選手にも参加していただき、まさにONE TEAMでの挑戦でした。

 まばゆい照明があたり、目の前には3800人の観客、視聴率は30%を超えテレビの向こうでは数千万人が見ている中での記録挑戦。緊張し手が震え、普段できる動きでも失敗するのはある意味、当然です。けん玉を含めた遊びは、何度失敗しても成功するまで挑戦するのが醍醐味。結果以上に、大人が本気でけん玉という遊びに向き合い、懸命に「できた!」の瞬間を目指す姿を多くの人に見ていただけたことに価値があったように思います。紅白歌合戦ではこれまで3回挑戦して達成は1回。もし次のチャンスを頂けたら、また懸命に取り組みたいと思います。

(グローバルけん玉ネットワーク代表 窪田保)

2020年1月9日 「市民タイムス」掲載

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