日常に「楽しい」をもっと⑩ ~フレイル予防~

 県内の健康管理センターから、けん玉を使った健康講座開催について相談を頂き、1月から月に1回50~80代の方々を対象にしたけん玉教室を開催しています。講師は、作業療法士でもあり、中信エリアで活躍するけん玉チームZuku Kendamas(ズクケンダマ)の代表・原佑輔さんにお願いし、けん玉で楽しみながらフレイル(※)予防に取り組んでいます。

 ご自身の体力に合わせ、立っても座ってもできるけん玉エクササイズにみんなで挑戦します。例えば、「お皿に玉をのせて落とさないように左右に振る」や、「落とさないように足の下をくぐらせてみる」といった動きです。バランス感覚を向上させ関節を柔らかくし、普段しない動きが脳を活性化させます。「できた~!」「○○さん、上手やね~」。成功する度にハイタッチと笑顔が生まれ、終始わきあいあいと楽しそうな雰囲気となります。笑顔になることでナチュラルキラー細胞が活性化し、免疫力が高まることも期待できるそうです。

 フレイルの予防には、「栄養」「運動」「社会参加」が大切と言われています。運動が大事とはわかっていても、継続しづらいという課題を多くの人がお持ちではないでしょうか。けん玉の良い点は▽特別な施設や器具が必要ない▽自宅でもできる▽短い空き時間でもできる▽達成感が得やすい│等々があるかと思います。ついつい、健康のためと義務的になりがちですが、達成感や、人との交流も含めて楽しむことが、結果的にフレイル予防につながります。

 医学博士の白澤卓二さん著『「寝たきり」にならない5つの習慣』にも、「寝たきり予防には何か運動を……とはいえ、体を動かす習慣のない人がいきなり激しい運動に取り掛かるのは怪我のもと。この点、けん玉は子どもからシニアまで誰でも気軽に始めるのに適した運動なのです。(一部抜粋)」とあり、けん玉が今後ますます注目されるツールとなると思います。

 ※健常な状態と要介護状態(寝たきり)の間の段階で、心身のさまざまな機能が低下した状態のこと

(グローバルけん玉ネットワーク代表 窪田保)

2020年2月27日 「市民タイムス」掲載

>けん玉でフレイル予防の詳細はこちら

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