山田 美実《新潟県在住。希羽(小4、タベノコシスターズ)、啓翔(小1)の母》
「けん玉を始めたきっかけは学童ですね。希羽が小学校1年生の時にけん玉が上手な友達がいて、『やってみない?』って言われたのが始まりです。1年生の最後に得意なことを発表する会があって、家では全然けん玉やらなかったのに、学童で友達や先生に教えてもらってたんでしょうね。発表会でもしかめを50回してる姿を見て驚きました。」
今やいろんなイベントでけん玉パフォーマンスを披露し、テレビにも出演しているスーパーキッズの希羽ちゃんも、きっかけは他の子供達と同じように身近なところにあったようですね。
「その後、新潟で久保田悟さんのけん玉パフォーマンスショーがあって、それを見て希羽が久保田さんのファンになって。その翌週にはCUT IN PARK※があって。これまで知ってたけん玉とは全然違って『なにこれ!?』って衝撃を受けて。これまで見たことのない技を目にして、さらにけん玉にはまったみたいですね。」
※スケートボード、ストリートバスケット、ダンス、けん玉等、ストリートカルチャーを中心とした新潟市で行われたイベント
その時はまだ希羽ちゃんしかけん玉にはまってなかったようですが、それがどうして美実さん、そして弟の啓翔君まではまっていったのだろうか。
「最初は啓翔はけん玉教室に行っても走り回ってるだけだったんですけど、いろんなところに行くようになって、みんながやってるのを見て、自分もちょっとやってみるようになって。ちょっとできると褒めてくれるじゃないですか。そういうのが大きかったのかなと思います。
私がやるようになったきっかけは、最初はイベントとかに行っても、とにかく娘の写真を撮ることに徹してたんですけど(人見知りだし、しゃべれないし)、誰かに、『お母さんもやってみたらどうですか?』って言われて。ほんとできないんですけど、できるまでみんな一生懸命教えてくれて、できるとわっとなるじゃないですか。それが超楽しくて。
あと、子供と一緒に行って、やることないと暇じゃないですか(笑)。どうせだったら同じ趣味で楽しめたらいいかなって。
それに、けん玉やってる人がみんないい人っていうのも大きかったですね。大皿やった時に『えっ、それしかできないの?』みたいなのがなくて。みんなすごい技するから、最初は飛行機もできない、レベルも違うしって尻込みしてたんですけど、失敗しても、どこまでできてどこまでできなくても、恥ずかしいとかがないから、すんなり入れた気がします。」
けん玉を始めて3年目の山田家。特に印象に残っている出来事を聞いてみました。
「希羽がCUT IN PARKで久保田さんに会った時に、とにかくかっこよかったらしく『絶対うまくなるから、希羽のこと忘れないでね』って言ったらしいんですよ。すごい強気ですよね(笑)。彼女の中にCUT IN PARKに出たいっていう目標ができて、私はそんなの無理だよって思いつつ、出れたらいいね、ぐらいに考えてたんですよ。そしたら1年後にビギナーですけど、出れるまでになって、しかも優勝したんですよね。それが今までの中で一番嬉しかったですね。自分の中で目標を立てて、それに向かって頑張って、結果まで出してすごいなって。」
北は山形、南は広島まで、車で駆け回る美実さん。運転の嫌いな私にとっては信じられない移動距離ですが、そこは苦にならないのだろうか?
「昔バンドのスタッフをしていたので長距離移動は苦じゃないですね。あとは、ラーメンがすごい好きだから、ついでに美味しいお店調べたり(笑)。他の楽しみも見つけつつ、旅行がてらって感じですね。」
最後に、親として今後子供達に期待することを伺いました。
「こうなってほしいみたいなのは特になくて、ただ楽しんでくれればいいなって。小学生の時しかできないことってあると思うし、今すごくけん玉が好きで興味があるから、できる範囲で一緒に楽しみながらサポートしていきたいです。…お金と体力が続く限り(笑)。
希羽は人に教えるのが好きみたいで、イベントとかでお手伝いさせてもらって、老若男女、日本人、外国人関係なしにいろんな人と交流できてるのが素敵だなと。特に子供が大人に教えるっていう機会ってあんまりないじゃないですか。そういう部分はけん玉って面白いなって思います。」
他の趣味やスポーツに比べて、けん玉は家族みんなで楽しみやすい遊びだなと再認識させられました。これからもいろんなイベントでお会いできるのが楽しみです。