けん玉W杯大会初日 予選レポート①
皆さん、こんにちは!けん玉歴7年目に突入のChan_Eri(ちゃんえり)です!
今年も7月30日、31日の2日間。ウッドワンけん玉ワールドカップ廿日市2022(以下、けん玉W杯2022)が広島県廿日市市で開催されました。
けん玉に触れていると、一度は耳にする【けん玉ワールドカップ】という言葉。誰が出場するのか?どんなイベントなのか?気になる方も多いはず!!
このレポートでは、けん玉W杯2022に選手兼観客として参加し、感じたことや会場の様子などを「予選レポート①」「予選レポート②」「決勝レポート」「参加者の声(インタビュー)」の4回にわたり、お届けします。少しでも雰囲気を伝え、来年への参考にしてもらえたら嬉しいです。
第1弾は、大会参加について・予選のルールやポイントについてお伝えします。
ウッドワンけん玉ワールドカップ廿日市2022とは?
世界中のけん玉プレイヤーが一堂に会し、競技で世界一を決めるとともに、交流できるイベント!
GLOKEN代表理事・窪田保氏が発起人となり、けん玉発祥の地である広島県廿日市市で2014年から毎年開催されています。
「上手い人しか参加できないですか?」「けん玉を始めたばかりだけれど、参加できるのかな?」と気になりますよね。
けん玉W杯2022は、けん玉愛好家ならば誰でも参加OK。
レベル0.5〜10まで幅広いトリック(技)があり、その中から自分が出来そうなトリックにチャレンジできます。
もちろん参加せずとも、入場・観覧ともに無料です。
※大会概要はこちら
今年で9回目の開催となるけん玉W杯2022。1日目が予選、2日目が決勝となっています。
コロナ禍ということもあり、2年間のオンライン大会を挟み、現地開催は実に3年ぶり!
12の国と地域から(オンライン参加者込み)過去最多のけん玉プレーヤー725人が参加しました。最年少2歳、最年長84歳と年齢の幅の広さ!すごすぎませんか!?
会場は「GLOBAL RESORT 総合スポーツセンターサンチェリー」
最寄駅であるJR山陽本線「宮内串戸駅」の改札を出ると、大会に関しての看板やのぼり旗がたっていて、大会ムード満載。
会場へは徒歩10分程でも行けますが、日中の廿日市市は、サウナの中にいる様な暑さ。相乗りしてタクシーで行くか、当日はシャトルバスもあるので快適に会場へ向かうことをオススメします。
会場に到着するなりロゴの入った看板を発見!!「あ〜そうそう!この感じ!」と、とても懐かしい気持ちになると同時に、3年ぶりの大会へのワクワク感で胸が踊りました。
会場の階段前で、けん玉で繋がった友人たちと遭遇。「あー!!元気~!?」と飛び跳ねて喜びました。会場へ行けば、久しぶりに会う友人がいるというのも嬉しいポイントです!
選手として出場するには
私も選手としてエントリーしているので、まずは選手受付へ。
出場するには……
①事前申し込み・・・エントリー期間6/3(金)~7/3(日)
一般エントリー¥5,500(早割¥4,400)
初級エントリー¥3,300(早割¥2,200)
記念けん玉¥5,500(¥5,500)
※全て税込み 早割が断然お得!!
②当日選手受付(事前に届いたハガキを持参。紛失してもメールが届いているので、その画面でも◎)
③トリックシート、予選スコアシート、ゼッケンや記念けん玉などが入ったスターターキットを受け取る
④自分が挑戦するけん玉のトリック(技)を10個選ぶ
初級エントリー(レベル0.5〜2使用)と一般エントリー(レベル1〜10使用)の2種類があり、私は一般エントリーをしました。
受付後、使用するけん玉に専用のシールを貼り、どのトリックを選ぼうかコンディションをチェックしながら練習。
というのも、予選は「誰かと競う」というよりは「自分と闘う・向き合う」という特色があるので、自分がどこにポイントを置いてトリックを組み合わせるかによって楽しみ方が違ってきます。
後ほど、トリック選び&楽しく参加するためのポイントをお伝えしますね。
けん玉の寄贈式/開会式
けん玉の寄贈式では、廿日市会場出場者へ農林中央金庫様から贈られた地元産けん玉がプレゼントされました。参加するだけで、けん玉1本が贈られるのは、結構お得です。
開会式では、大会に関わる役員や来賓の方々の紹介、挨拶がありました。そんな中、大会副会長であるGLOKEN(グローバルけん玉ネットワーク)代表理事・窪田保氏の挨拶「(この場所に)帰ってきましたー!!」の一言に思わず、じわ〜んと心にくるものが……。
なんといっても3年ぶりの現地開催。リモート会場での実施、ご時世的なものなど、開催側も挑戦する部分が多くあったのではないかと……無事に開催され安心しました。
MCは、けん玉界でお馴染みのノブさんとジェイクさんが担当。
開会式では、トロフィー紹介やず~まだんけのパフォーマンス。けん玉とダンスの融合は必見です!!
次世代を担う若手けん玉プレイヤーも登壇。ステージ上の熱気が高まり、最後は会場全員が立ち上がって、できるできない関係なく、一斉にとめけんをするという一体感。
いぇーい!!と自然に言ってしまうほど、皆で盛り上がる瞬間でした。
この後、いよいよ競技(予選)がスタートしていくのですが、そちらは予選レポート②でお届けします。その前に、基本的なルールとトリック選びと楽しむポイントをおさらいしておきましょう!
予選の基本的ルール
・毎年更新される、けん玉ワールドカップ公式トリック(予選はレベル1〜10まで計100個)の中から、自分の技術レベルに合わせたトリックを計10個選択します。
・3分間に5個のトリックに挑み、これを2回実施し、制限時間内に成功を目指して取り組みます!
☆詳しいルールはこちら
どのレベルも10個あり、選んだトリックを決めれば、そのレベルの数が自分の得点となります。
例えば
レベル1のトリックは1点、レベル3のトリックは3点ということです。
レベル10のトリックを10個選び、全てメイク(技を決めること)できたら、100点ということになります。
☆トリックリストはこちら
トリック選びや楽しく参加するための6つのポイント
参加者それぞれが「ここを大切にしたい」という思いを抱いて参加していると思います。けん玉W杯に4年出場してきた私が感じた、トリック選びや参加する際のポイントをお伝えします。
①「手数の多いトリック」と「手数の少ないトリック」を組み合わせる
トリックリストを見ると、手数が多いのに低得点のトリック、手数が少ないのに高得点のトリックがあります。自分のレベルや力量に合わせてトリック構成を考えることで、3分間を有意義に使えるかもしれませんね。
②「できるトリック」と「挑戦したいトリック」を組み合わせる
自分ができるトリックばかりを選択してしまうと、直ぐにメイクできてしまい、時間が余ってしまいます。
逆もしかり、挑戦したいトリックばかりだと、直ぐにメイクする可能性は低いので、慌てたり、焦ってしまったりと完全に時間が足りなくなります。
バランスよくトリックを組み合わせるのも戦略の一つです。
③このトリックをメイクしたい!挑戦したいトリックに全てをかける
けん玉W杯の会場で、この技をメイクしたい!と、1つのトリックに全てをかける方も時々います。その場合、メイクしたいトリックに時間をかけたいので、それ以外は簡単なレベルにするのが妥当かもしれませんね。
④緊張することを視野に入れる
緊張するしないは人それぞれですが、MCの「3、2、1、はじめー」の合図で、一気に実感が湧き、心臓がバクバクして手が震えたり、体に変な力が入ったりします(笑)
そうすると、いつもならできるトリックに手こずり、いつもの感覚や動きが鈍ってしまいます。
緊張することも考慮してトリックの選択をするのも戦略の1つです。
⑤フルマーク(全トリックの成功)を目指す!!
大会に参加している以上、フルマークを目指したいですよね。
日頃の練習から、制限時間内にどれだけのトリックをどのくらいメイクすることができるか、事前に把握しておくと、本番のトリック選びやペース配分に役に立ちます。いかに本来の自分で力を発揮できるかが大事ですよね。
⑥出場時に使用するけん玉のメンテナンス
けん玉といえば、赤い玉のものが主流ですが、現在は玉に塗装(模様や止まりやすい塗装)が施されているものもあります。
それにより、やりやすいトリックも実際あるので、けん玉選びも大切になってきます。(最終的には、自分の技術面の問題になってはきますが)また、紐の状態や剣の状態などをチェックしておくと、万が一紐が切れてしまった場合に備えることができます。
「備えあれば憂いなし」トリック選びや楽しく参加する参考になれば幸いです!!
今後知っておくと役に立つ、けん玉用語をまとめました!
ウッドワン:2015年から特別協賛の株式会社ウッドワン様の名称
けん玉ワールドカップ(KWC、けん玉W杯):括弧内のように略すこともある。世界中のけん玉プレイヤーが一堂に会し、競技で世界一を決めるとともに、交流できるイベント
GLOKEN:(一社)グローバルけん玉ネットワーク。けん玉を通じて、みんなの日常に「楽しい!」がもっとある、豊かな社会づくりに貢献するを理念に、世界中の人々がけん玉を楽しむための環境づくりに取り組んでいる。
トリック:けん玉の技
メイク:けん玉の技が成功すること
レベル10:けん玉の技のレベルを表す
フルマーク:選択した技を全て成功すること
Chan_Eri(ちゃんえり)
けん玉歴:7年目突入
職業:保育士
けん玉先生取得/けん玉検定エキスパート3級合格
マテオチャンスは人生で1回成功/ジャグ系はまだまだ練習中
KWC出場歴:5回(2022年込み)