けん玉W杯大会2日目 決勝レポート


皆さん、こんにちは!けん玉歴7年目突入のChan_Eri(ちゃんえり)です。

前回は、選手として予選に参加した感想や楽しむポイントをお伝えしました。

第3弾は、観客として見届けた、2日目の様子をお届けします。決勝は、予選と少し違うルールがあるので、そちらをおさらいしておきましょう!

廿日市会場決勝の概要とルールのおさらい

決勝は1名ずつ実施。制限時間3分の内に、レベル3〜12のトリックにできるだけ多く挑戦します(無制限フルマークラダー方式)

参加者は、自分が選択したトリックに順番に挑戦し、フルマークを目指します。

選択したトリックと順番を指定時間までに申請。申請後の順番変更はできない。

決勝は基本的に、成功したトリックのレベルを二乗した数を得点とし、合計点数を算出します。選ぶレベルやフルマークした際にはボーナスポイントが加算されます。

例:レベル9成功→9×9=81   レベル10成功→10×10=100

スキップとブザービート実施が可能。

詳しいルール内容はこちら(5~7ページ) GLOKEN公式サイトより

すごく簡単に言ってしまうと、レベルの高いトリックを多く成功すれば、たくさん得点が入るのです。

熱狂の決勝スタート!!

決勝はグループ5まであり、約40名の参加となります。

決勝では、ジャッジ3名が決勝選手のトリックを入念にチェック。トリックによっては剣が指に当たっていないか、回転数が足りているかなど確認が必要となります。ここは、かな〜り厳しく見られるポイント。トリックにスピード感がある場合、肉眼だけでは追えない部分もあるので、カメラ3台でも選手を撮影。


観客はステージ前に座り込み、一人ひとりの選手が挑戦する姿を見つめます。最初にステージに登場したのは、お隣の韓国から来たイェソル選手!!廿日市のステージでけん玉をする選手を3年ぶりに見たら、けん玉W杯の決勝がかえってきたーー!!という気持ちになりました。

トリックのレベルが高くなるにつれ、長くて呪文のようなトリック名がたくさんあります。決勝ともなると、そのレベルが高いトリックを成功させる選手がほとんど。まるで、マジックを見ているかのようです。

トリックが成功すると、見ているこちら側も思わず「え!?」「やっば」と声が漏れるほどテンションが上がり、会場がどよめきます。


決勝に出場する選手は、楽しむ気持ちもありつつ、選ばれてステージに上がるわけですから、その責任もありそうです。(優勝を目指している、いい得点をとりたいなど)
決勝でもトリックの組み合わせはかなり重要に感じました。メイクできるトリックを着実に成功させて、点数を稼ぐのか。それともレベルの高いトリックを入れて一気に点数を稼ぐのか。
決勝では、スキップとブザービートが使えます。そのスキップをいつするのか、切り替えて、次の技に進む。この判断は難しそうでした。
また、ブザービート時に挑戦しているトリックは、落ち着いて取り組めるので、自分が成功できるトリックや一息ついて挑戦できるようなトリックの選び方が多いように感じました。

例えば、レベル10‐9 うら月面~秘竜のぼりけん〜さかおとし

制限時間終了直前の10秒前になった時に、トリックをメイクする選手も多く、そのシチュエーションは観客の身体が勝手に動くほど、盛り上がりますね。
どの選手も自分のできるパフォーマンスを繰り出すさまは、格好いいんです!!そして、観客側も自分のことのように「よし!」とガッツポーズして、嬉しくなって飛び跳ねてしまいます。さらに、ステージ袖で選手同士が、互いにリスペクトしてたたえあっている場面がみられ「あぁ、いいな〜」としみじみ感じてしまう場面なのです。


もはやけん玉は、遊びとスポーツ両方を兼ね備えているのではないかと思うほど、見ごたえのある決勝でした。

結果発表

オンラインエキシビション

1日目の最後は、予選結果発表!!

オンラインエキシビション最終結果上位3名は、1位Nick Gallagher選手(USA)、2位Johnny Kress選手(USA) 3位Jacob Schultz選手(USA)となりました。どの選手もレベルが高く、現地に来ていたら間違いなく会場のボルテージも更にあがったこと間違いなし!!

廿日市開催

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今年の優勝は、2,070点を獲得した、Takuya選手。2020年以来2度目の優勝。
女性の優勝は、Nonoka選手となりました。


Takuya選手は3分間で24トリック全てメイク!!
特にテンションが上がったのは、最後の1トリックまで、諦めることなく取り組み、残り10秒に入ったところでメイクした瞬間。「何このドラマみたいな展開!」という、これ以上ないシチュエーションに、会場全体も興奮状態に陥り、飛び跳ねる人や声をもらす人が続出!一気に会場にいる全員を虜にしていました。

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表彰式では、5位Yutaro選手、4位Shinnosuke選手、3位Motty選手、2位So選手、1位Takuya選手、女性チャンピオンのNonoka選手が表彰されました。それぞれ、賞金とメダル(3位から上)が送られ、なんと1位の選手には50万円の賞金とトロフィーが送られました。

また、けん玉W杯2022では、本選競技の優勝1位やエキシビジョン1位を決めるだけではなく、以下3つの表彰がありました。①年代別得点上位者表彰②フルマーク賞③ケンミンけん玉力。いくつになっても表彰され、賞状を手にするのは嬉しいですね。


GLOKENグローバルけん玉ネットワークチャンネル:2日目のアーカイブはこちら
GLOKEN公式サイト:https://www.gloken.net/jp/

廿日市でまた会いましょう

行くとなんだかんだで、楽しい。純粋にけん玉をすること、友人ができ、一緒に遊ぶなど、けん玉を通してこんなにも世界が広がるのかと、毎回驚きます。コロナ前は、海外勢も多く来日し、けん玉を通して交流することも多くありました。また皆でワイワイ楽しんでいる、あの雰囲気を感じられる日が来ることを願っています。

コロナ禍での現地開催。運営してくださったGLOKENの皆さん、廿日市実行委員の皆さん、今年も熱狂できる空間をありがとうございました。

この記事により、ウッドワンけん玉ワールドカップの魅力が少しでも皆さんに伝わっていたら幸いです。来年のけん玉W杯で皆さんに会えることを楽しみにしています。

今後知っておくと役に立つ、けん玉用語をまとめました!

けん玉W杯用語集

ウッドワン:2015年から特別協賛の株式会社ウッドワン様の名称

けん玉ワールドカップ(KWC、けん玉W杯):括弧内のように略すこともある。世界中のけん玉プレイヤーが一堂に会し、競技で世界一を決めるとともに、交流できるイベント

GLOKEN:(一社)グローバルけん玉ネットワーク。けん玉を通じて、みんなの日常に「楽しい!」がもっとある、豊かな社会づくりに貢献するを理念に、世界中の人々がけん玉を楽しむための環境づくりに取り組んでいる。

トリック:けん玉の技

メイク:けん玉の技が成功すること

レベル10:けん玉の技のレベルを表す

フルマーク:選択した技を全て成功すること

Chan_Eri(ちゃんえり)

けん玉歴:7年目突入
職業:保育士
けん玉先生取得/けん玉検定エキスパート3級合格
マテオチャンスは人生で1回成功/ジャグ系はまだまだ練習中
KWC出場歴:5回(2022年込み)

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